経営のやってはいけない!【岩松正記】
経営のやってはいけない!
残念な会社にしないための120項目というサブタイトルがついており、内容もその通りで会社を経営するにあたり気を付けたほうが良い事、やった方が良い事、やってはいけない事など経営熟練者から経営初心者に向けてのアドバイスといった感じだろうか。
一言に会社経営と言っても規模の大小により考え方、行動のとり方は変わるがどちらかというと小規模事業者の経営者向けと思う。感情面での失敗や取引先とのやり取りなど頭では分かっていてもなかなかできないんだなぁ~と思える内容も豊富に掲載されている。
また、経営者の心に大きな影響を与えるパートとしては従業員の取り扱い。どうしても自分の事を中心に考えがちな経営者が多い前提で従業員の気持ちをあらためて理解するのにグサッと来る事柄も多い(グサッとこないならば既に経営者としては失格かと)
~~~少しネタバレ~~~
社長の気持ちは従業員には理解できない
言葉より給料
~~~ネタバレ終了~~~
小さなタイトルで120項目あり、(帯にも書いてあるが)成功法則を書き並べているのではなく「失敗するケース」を主眼に書かれているのでこういうことに注意していこう!と目的が明確になりやすいと感じた。
だいたい、この手の本は読んでいる間はとてもモチベーションが高まっているのだがすぐに忘れてしまう。時々読み返して襟を正すようにしたい。
気になる項目を少しピックアップ
~~~少しネタバレ~~~
他社の成功例は自社での再現性が低い
専門家の話は信じるな
信用は「カネ」で買う
ひがむくらいなら真似ろ
相手に関心がないから取引に繋がらない
相手が欲するものを提供する
お金に「シビア」なのと「せこい」のは違う
従業員はすぐ辞める
社員に遠慮は不要
会議は議論の場ではなく指示命令の場
請求書通りに払わなくていい
保険の勧誘に気をつけろ
~~~ネタバレ終了~~~
目次
序章:成功した人の話を聞いてもムダ
第一章:マネジメント編
第二章:取引編
第三章:営業編
第四章:交渉編
第五章:人事・労務編
第六章:給与体系編
第七章:会社組織編
第八章:会計・経理・税金編
第九章:ビジネスモデル編