驚きの皮膚/傳田光洋
2017/09/03
資生堂リサーチセンターの主幹研究員である著者。
会社の分野として化粧品を扱っているが中でも皮膚のバリア機能についての研究を盛んに行っている。
ようするに皮膚のバリア機能が侵された場合(皮膚あれ)からの回復に何が必要かを研究しているのだろう。
そんな中で皮膚が持つあらゆる機能に着目し、視覚・聴覚など人間が個別に持つ感覚器と同じ作用をもたらす物質を皮膚の中から発見している。
さらに皮膚と脳との関係から意識や心の問題にまで発展。言葉では何とも言えないような「感じている」ものについて皮膚からなんらかの情報を得ているのではないか?
人類の発達と共に進化と退化が同時に起こっている。その中での皮膚の役割について解説している。
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本書もくじ
第一部:境界に存在する知能
第二部:皮膚について
第三部:皮膚の見えざる能力
第四部:皮膚とこころ
第五部:皮膚がもたらした人間の機能
第六部:システムと個人のこれから
第七部:芸術と科学について