涙の数だけ大きくなれる!【木下晴弘】
涙の数だけ大きくなれる!
題名を見た時、ちょっとした感動小説か?と思いました。
著者の木下氏は塾講師を経て心のコンサルタントのような充実感を得たとのこと。
内容的には仕事へどのように向き合っていったら良いのか?モチベーションを高めていくためには何が必要なのか?
その経験に基づく内容をいくつかの物語でもって解説。どの例も読んでいて涙するような感情の動きがある。
かっこいい言葉を使えば昨今のエモーショナルマネージメントのよう。言い方は変われど人間は感情をもって生きている事には変わりない。もちろん仕事に対しても一緒に働くメンバーに対しても。
つまり、自分が経営者もしくは集団のリーダーであれば、感情で動いているという部分をしっかりと意識して管理・指導していかなければ良い結果は得られづらい。
自分が雇われている従業員であればその仕事で得られる感情、仕事を通じて得られる経験について一度考えてみる機会となる気がします。
第四章では商売成功の秘訣とはここに原点があるのだ!と思わせてくれるストーリーが。そのまま真似をすることは確かに難しいかも知れないが、だからこそ他との差をつけられるし長くお客さんに愛されるし口コミでも広がっていくのだということが理解できる。
日々、感情を忘れルーティーンをこなしていくだけの生活をしている人にとっても刺激があり、人間らしさが戻る一冊になることでしょう。
目次
第一章:仕事がイヤになったら・・・
STORY1.戦渦の子どもたちが望んだもの
STORY2.あるレジ打ちの女性
STORY3.ある生徒の高校受験
第二章:仕事がつまらなくなったら・・・
STORY4.たった一つの社訓
第三章:人間関係に悩んだら・・・
STORY5.「ミラー細胞」と佐賀北高校
STORY6.なぜ、ガンはV字編隊で飛ぶのか?
第四章:あなたにできることは何か?
STORY7.母の足
STORY8.ある、パチンコ店の話
第五章:あなたが大きくなるために・・・
STORY9.夢をあきらめない
STORY10.腐らないリンゴ