年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる【池本克之】
著者池本氏について本の帯にてこのように紹介されている「経営者として2社の上場に貢献、7社の社外取締役を務め、上場企業など100社以上を指導するスーパーコンサルタント」
この経営者を務めた一社が誰もが知っているドクターシーラボ。まだ小さな会社だった時に抜擢され社内での人材育成を基礎に大きな売上、会社の規模拡大を成し遂げた方。
事業はその多くが表面的にわかりやすい”スゴイ”部分しか見えないがほぼ全てと言ってよい程その裏では隠れた努力や苦労がある。そんな著者も数々の苦労を経験し、また様々な人々に出会ってきた中でみがかれた感性により感覚的に得られた「できる人のオフでの過ごし方」をまとめた本と思う。
この本の中の一つ大きな参考になるのは「発想の転換」。その一つをネタバレすれば通常好きなことを仕事にしなさいと言ったようなビジネス書があるが、この本では好きなことは仕事にせず、儲かる仕事を好きになれ!との教え。
クリエイティブな仕事をしている方に多く活用できると思われるオフでの思考をオンで活かす。例えばお風呂でゆっくりしている時に思いついたアイデアが仕事に活かせたという話は良く聞くのではないだろうか?
できる人はオンもオフも実は繋がっておりあまり明確な切り替えはない。常にゆらぎながら発想を切り替えているといった感じではないだろうか?
意識としてオフの時にあまりにオンの時と違った印象を相手に持たれるのはデメリットでもあるという。部屋の中でまでスーツでいろとまではいわなくとも人に会う可能性がある場所では自分のアイデンティティは貫けるようにしたい。
目次
1.「オフ」を活かせば、成長速度は2倍になる
2.仕事のプレッシャーを楽しめる「思考のクセ」の付け方
3.毎日のやる気をブーストする「メンタル・マネジメント」
4.最高のパフォーマンスを維持する「フィジカル・マネジメント」
5.好奇心とマーケティング力を伸ばす「旅の作法」
6.自分の信念と存在意義を伝える「身だしなみ」