小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい!【山元浩二】
多くの中小零細企業にとって人事評価制度なんぞなくともやっていけてる!そんなもの必要ない!やっている暇はない!という感想が殆どのように思えます。
しかし逆に人間関係、人材の問題で頭を抱えていることもこれまた事実。新しい人材が取れない、入ってもすぐにやめてしまう。
これまで人事評価制度と聞くと賃金を決めるためといったニュアンスに捉えられることが多いと思いますが本来の意味合い、もしくは活用の可能性としては人を育てていくための制度であるということを初めに理解しなければいけません。
本書での説明ではどのような種類の評価、制度が必要なのか?そのためには何をやらなければいけないのか?評価制度失敗の理由と回避方法など導入から運用までの”いろは”が書かれている。説明だけでなくテンプレートも用意されているので内容をしっかり理解しご自身で運用できそうであればテンプレートを利用すれば本1冊の価格で制度が作れる。
しかし、現実問題としてはやはり餅は餅屋。自分が理解できない分野に必死に時間を割くのであればプロに補助をお願いする方が間違えないと思う。
感想としては制度そのものももちろん大切だがその制度を作成する過程、ビジョンが最も大事だと感じた。
人事制度なるものは必要ない!と思っている人程、手にとって理解していただきたい一冊。
目次
第一章:今、中小企業の成長のために必要なもの
1.業関至上主義が招く組織の崩壊
2.人事評価制度の概略を理解しておこう
3.伸びる中小企業には3つの条件がある
4.人事評価制度が求められている時代
5.中小企業の成長を阻害する3つの要因
6.人事評価制度は組織の自動成長装置
7.人材が魅力的な組織をつくる
第二章:間違いだらけの人事制度の常識
1.賃金制度の間違った常識
2.評価制度の間違った常識
3.導入のしかたを間違っていませんか?
第三章:ビジョン実現型人事評価制度を導入しよう!
1.ほとんどの会社はゴールを間違っている
2.まず、経営計画書を作成する
第四章:ビジョン実現シートを作成する
1.すべてはここから!経営理念を定める
2.目標達成に欠かせない経営戦略づくり
3.人材育成についても達成目標を設定する
第五章:ビジョン実現型評価基準を作成する
1.成功の鍵は評価基準の作成前にある
2.評価基準のたたき台を作成する
第六章:「人事評価運用制度」で運用も仕組み化
1.説明会と評価者研修で運用に備える
2.本番前におライアル評価でダメ出しを!
3.いよいよ運用。設計よりも全力投球で!
4.人事評価制度の運用を阻害する3つの要因
5.支援のしくみを補足・充実させる
6.成功企業には共通点がある
第七章:【事例】どんどん成長した社員たち
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