鈍感力【渡辺淳一】
「鈍感力」そのタイトルから言わんとすることはほぼ伝わっているような気がする。
このタイトルをもって1冊の本ができるのだからいったいどんな内容なのだろう?また、鈍感力(もろをの中では柔軟な環境適応能力と解釈した)を見につけるにはどのような方法があるのか?について書いてあるのではないか?との推測で手にとった一冊。
著者は整形外科のドクター。執筆活動も盛んで数多くの著書があり直木賞、吉川栄治文学賞、菊池寛賞も受賞している方。
内容と言えばざっくりともろをの考えていた解釈で間違えなかった。様々な場面における鈍感力がいかに人間関係を柔軟にたもて、しかも自分自身へのストレスから解消されるのか?という事。
ただし、この能力を見につけることは本を読んですぐに出来る事ではない。緊張する場所でリラックスするようにしなさいと言われているようなもんだ。自分の考え方や意識のもっていきかたを変えることによって徐々に生活のあちらこちらで鈍感になっていけるように訓練する必要があると思う。
いずれにせよ仕事でも普段の生活でも他人とかかわらずに生きていく事はほぼできないわけで、どうにかして鈍感力を身につけていきたい。逆に鈍感すぎて全く使えない人間になる、また全然空気が読めない人になってしまっては元も子もないが。。。
目次
其の壱:ある才能の喪失
其の弐:叱られ続けた名医
其の参:血をさらさらと流すために
其の四:五感の鈍さ
其の五:眠れる大人
其の六:図にのる才能
其の七:鈍い腸をもった男
其の八:愛の女神を射とめるために
其の九:結婚生活を維持するために
其の十:ガンに強くなるために
其の十一:女性の強さ其の一
其の十二:女性の強さ其の二
其の十三:嫉妬や皮肉に感謝
其の十四:恋愛力とは?
其の十五:会社で生き抜くために
其の十六:環境適応能力
其の十七:母性愛 この偉大なる鈍感力