第1感「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい【マルコム・グラッドウェル】
2018/10/20
タイトル・サブタイトルを見て「あぁ~~」と自分の経験と重ねあわせる人も多いと思う。
科学的な根拠は未だはっきりとは実証されていないが、この「なんとなく」という感覚が思いのほか自分にとっての選択には優位に働く事が多いのではないか?そして、それが起こった事例をかき集めなぜそのような決断をしこのような結果になったのか?を並べる事である程度の裏付けを知ろうという試みが書かれている。
「なんとなく」という感覚。それは直観だったりひらめき(原著はblink)と言ったりする。
専門的な言葉では「適応性無意識」と呼ばれる。無意識というのは読んで字のごとく我々が意識的に認識できない領域であり普段の生活からも無意識の活動領域は意識の数倍もあるという事が良く言われている。
この数倍も働いている無意識からある時大量に情報が意識に上り「なんとなく」という判断をしているのだろうか?なんとなく気に入らない、なんとなく違和感がある、などというのは個人のこれまでの経験が無意識にストックされており瞬時に処理された結果現れてるのだとしたら人間の脳みその機能は大変なものだ。このような意識・無意識など科学で定義されていない領域がたくさん解明されると世の中にも色々な可能性が出てきそうで楽しみになる。
目次
第一章:輪切りの力
第二章:無意識の扉の奥ー理由はわからない、でも「感じる」
第三章:見た目の罠ー第一印象は経験と環境から生まれる
第四章:瞬時の判断力ー論理的思考が洞察力を損なう
第五章:プロの感と大衆の反応ー無意識の選択は説明できない
第六章:心を読む力ー無意識を訓練する