悩まない【矢作直樹】
2019/02/10
著者は東大医学部救急のドクター。救急部門だけに日々人の死と共に生活をしているのだろうか?死生観を常に考えさせられる現場なのだろうと想像する。
本書は医師により書かれた本というよりかはお坊さんが書いた本のような印象を受ける。仏教の教えのような感じ。
著者も含め身近な人の死、たいせつな人の死を経験している人、自分が死に近い程の病気や怪我を負ったことがある人には精神世界を重んじる傾向があるように感じる。本書の中でも時折、魂の話であったり転生の話が出てくる。このことについての賛否はここでの意と異なるので置いておく。
人生悩みがあるのが常。人の根本的なつくり(構成要素とでもいうのか?)は心と身体であり物事の受け取り方によって良くも悪くも取れる。より気持ちよく生きていくために自分にとって良い受け取り方を身につけていこう!そのためにどのような考えかたをするとよいのかのヒントが事例と共に書いてある。
この事例を一つのきっかけとして自分が悩んだとき参考にし悩みを軽減する術となったら良いと思う。