子供の「脳」は肌にある/山口創
2017/08/22
著者は心理学・教育学のプロフェッサーで特に皮膚のもつ機能に精通している方。
皮膚というものが発生学的に脳と同じ胚葉からつくりだされるものでその機能は脳と似通っているのではないか?というところに着目し、人の心のあらわれが皮膚そして皮膚での感触は心へ影響を及ぼしているという理論。
特に成長段階にある子供はここの皮膚ー脳連携が活発に行われそこでの影響が成人後にも大きく影響していく事をデータから証明している。
本書では赤ん坊とのスキンシップで大切なこと、スキンシップすること自体が大切なこと、またそれららの理由がとてもわかりやすく書かれている。
日本人と外国人とでスキンシップ自体の習慣に差があるが人種に関係なくその必要性、また足りない習慣がある国では別の形で自然と補われているといったことはとても納得した。
自らの子をいわゆる「空気が読めない人」にさせないために子供のうちに出来る事、また大きく成長してからも出来る事、それがスキンシップでありそれを行う側のこころの状態である。
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本書もくじ
第一章:子供の心は肌にある
第二章:思いやりを育てるスキンシップ
第三章:みんな「なでなで」する