般若心経は間違い?/アルボムッレ・スマナサーラ
2017/08/20
お経についてのあれこれといった本です。日本に多く伝えられているお経の中でも最もメジャーで多くの人が名前くらいは聞いたことある、そしてお葬式に行けば一度は聞いたことがあるというほどのお経が「般若心経」。
もともとは大般若経というとてつもなく長いお経のエッセンスと言った感じで262文字にその凝縮された内容が含まれるということで簡単なのに奥が深いという事もあって人気があるんでしょう。
著者は初期仏教の長老。もちろん仏教を否定するような人ではない。
題名から受ける印象は仏教(お経)の否定のようだが、そもそもこのお経というものが記録媒体がしっかりしていない時代の伝言ゲームで伝わってきているもので大元の大元が何なのか?どういうことを意味しているのか?聞いている人の解釈の違いによって様々な意味をもって広がり伝えられてきている。
そんなお経の根本にもどり実はそういう意味で言ってるんじゃないのに、こういう解釈もされちゃってるけど。。。ということを初期仏教の観点から説明してくれている本。
スマナサーラさんの本はいくつか読んでいるが、ところどころお茶目なギャグ(!?)を言うのでとても暖か味がありホッとする。
般若心経に関する本はいくつもでているが興味がある人は是非。
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本書もくじ
はじめに:般若心経は難しい?
第一章:色即是空と空即是色
第二章:呪文と真実語
第三章:生き方を語る仏教
第四章:無我問答
おわりに:まことの般若心経