ダライ・ラマ 科学への旅/ダライ・ラマ
2017/09/10
聞いたことがない人はいないだろうが多くの人のイメージはチベットのお坊さん(笑)
まぁそれで間違いではないのだがお坊さんというと見えないものを信じる非科学的な考えの持ち主の印象がある。
そのお坊さんの中でもトップレベルのダライラマが科学と精神世界を同時に語っているというところにとても興味を抱いて手に取った。だって、量子力学とか相対性理論などについて語ってるんだもん。
一つの物事を科学的な面と仏教の経典を手本にした考え方からの双方のアプローチを上手に観察しているところがおもしろい。
そして終章で「科学に根ざしつつも人間性の豊かさを否定しないような、そして科学以外の知的探求の様式の有効性も認めるような世界観をうちたてることが必要」
また
「精神性の探求と化学は方法論こそ異なるものの、本質的には同じ目的を目指しています。それは人類の生の向上という事です」
と、まとめている。
なんかやっぱり大人だなぁ~っていう感じ(大人って・・・)。人間的に一つ上から観察して考えているなぁ~という感じがしますね。
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本書もくじ
第一章:これまで考えてきたこと
第二章:科学との出会い
第三章:相対性理論、量子物理学、仏教の「空」
第四章:ビッグバンと仏教の宇宙
第五章:進化論、業、心の世界
第六章:意識とは何か
第七章:意識の科学へ向けて
第八章:意識の世界を探る
第九章:新しい遺伝学と倫理
終章:科学、精神性、そして人類について