「見えないもの」を科学する／佐々木茂美

2015/01/19 2017/09/10

スピリチュアルな世界、気、霊界など経験のある人もいるがそれを証明するには至っていない。この本が書かれたのは１９９０年代だが、この時から既にこういうことに関心がある科学者というのは多くいるものなのだと思った。

こういった人間のもつ「未知なる能力」への探求にもかかわらず、医師や人間を専門に扱う分野というよりも研究・論文に関しては特に物理学からのアプローチをする人が多いように思う。この人のもつ未知なる能力を科学的に証明しようと考えるとやはり物理学の中で定義されているものを使って証明する必要があるからだろうか。

本書ではまだ赤外線や脳波といった比較的歴史のある測定方法が用いられているが素粒子や超弦理論など物理学の世界の中でも仮説段階にある事も視野に入れていくとますます解明に近づいていくのではないかと思う。

現在の所この人間のもつ未知なる能力とは、科学ではわからないなのか科学が追い付いていないなのか。

一般的な人が見えないものが見えてしまう人にとってはうまいこと説明できない事がもどかしいだろうなぁ。そのあたりも解明されれば一般的な人が見えていないのか実はそんなものはないのかというところも分かってくるだろうし。