君子を目指せ小人になるな/北尾吉孝
2017/09/11
北尾さんの本は古典がベースになっていて仕事とかリーダーとかいった自己啓発よりもっともっと俯瞰的な視点でみた人としての成長を考えさせられる内容が多いです。
私は古典そのものはあまり良く分からず、というか全く知らないのですがこのように自己啓発的な本に興味を持ったことから古典を知る事もできるというのが飽きることなく学べる良い点です。
この本では君子と小人とを対比させ人として徳を得る生き方をせよ!というのが大きなテーマ。
人として成長するためには徳や仁・礼が必要。それはいったいどういうことか?どのような視点、考えで生きていくことが人として素晴らしいのか。
また、これらの話は根本的なモノであって小手先のテクニックではないのですぐに仕事や評価に結び付くものではないが逆にベースがしっかりとしていないと最後に足元をすくわれる。
そんな意味で自分自身の軸、根本を考えるにとても参考になる本だと思います。
少しでも目次で興味を持ったならば是非一度読んでみる事をお勧めしたい本です。
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本書もくじ
第一章:私にとっての中国古典
1.君子の生き方、小人の生き方
2.私が中国古典から学んだ人生観
第二章:君子と小人ー孔子の人間教育法
1.「論語」の力
2.「君子」の字義
3.「君子」の定義
4.孔子にとっての学問
5.孔子の教育法
6.弟子たちに対する孔子の評価
第三章:君子に備わる五つの徳ー「仁」「義」「礼」「智」「信」
1.「徳」とは人間の本性そのもの
2.徳の根本となる「仁」
3.「義」は良心より発する
4.人間関係の根本にある「礼」
5.「智」は人間を変える
6.不変の徳としての「信」
第四章:君子の条件ーさまざまな君子像
1.君子の三つの基準ー伊與田覺氏の掲げる君子の条件
2.理想的な人格の四つの基準ー于丹氏の掲げる君子の条件
3.私が考える君子の六つの条件
第五章:天命を知るー何のために生きるのか
1.絶対的・必然的な「命」と「道」
2.天人思想と自然観