会計天国【竹内謙礼・青木寿幸】
販促戦略、企業アドバイスなどを行う経営コンサルタントの竹内氏と公認会計士青木氏との共著。
イキナリですが、これはとても面白い本でした!会計の本というとなんだか難しい専門用語が並び頭では理解できても実際に使える知識になりづらいというのが素人の頭の中。
(多少ネタバレ)こちらの本は経営に詳しい主人公が事故に会い天国へ行く途中?もう一度現世に戻れるチャンスを与えてくれる天使に遭遇する。その天使が与えてくる現世に戻れる為の課題とは?
現在何らかの会計上の問題を抱える経営者の仲間にのり移って指導し、経営回復をする!という物語風に描かれている。
本著の良い所はこの物語風で実際の現場に近い雰囲気で読めることが一つと問題が起きた時、どこの数字を見てどのように判断するのか?という考え方が分かるところ。後者は他の参考書的な本ではなかなか楽しく学ぶことができないがこの本では実際に(と言っても物語上ではあるが)起きている経営難の改善なのでとてもリアリティがある。
会計を初めて学ぶ人にも少し理解しているがどのように数字を追っていくのか?をみたい人にもお勧めです。
目次
序章:「1週間後に、お亡くなりになります」
第一章:なぜ、「儲かっている」と言われる会社が、倒産するのか?
-最初に貸借対象表の読み方を理解しよう-
第二章:価格競争に陥ったら、会社がやるべきことがひとつある
-損益計算書を使って、会社の体質を分析する-
第三章:粉飾決算という泥沼から抜け出して、再生する
-キャッシュ・フロー計算書は、ウソをつけない-
第四章:部長課長が同期との競争に勝って出世する方法
-部署の損益計算書で、社員のモチベーションを上げる-
第五章:会社の戦略が変われば、組織も当然、変わる
-決算書は、会社が立てた戦略に合わせて作成すべし-
最終章:「幸せ」になろうとする意志