コンサルティングとは何か 【堀紘一】
コンサルティング。この名称は良く耳にするのだが、いったいどんな仕事をしているのだろうか?
世間的にはお給料も高くステータスの高い職業の印象がある。そんな仕事はどのような内容で何ゆえそこまでの高額な給料が出るのか?を知りたく本書を手にした。
著者は世界でも超一流なコンサルティング会社ボストンコンサルティンググループにも在籍経験のある堀紘一氏。現在は日本のコンサルティング会社ドリームインキュベータ代表。
何となく経営の見直しや戦略をお手伝いするのであろうという雰囲気はわかっていたが、なぜそのような会社として中核をなすような業務を外に依頼するのか?不思議に思っている部分があった。
コンサルティングという業務はどのようにして生まれ、日本に入ってきてから受け入れられるようになりどのように発展してきているのか?また、自分が不思議に思っていたなぜコンサルティングが必要になるのか。一通りの流れが理解できた。また高額な給料が出る理由、世の中の大まかな料金体系などについても終盤で解説している。
あくまでも「お手伝い」な要素が大きくを占めているコンサルティングという業務だが経営の中核ゆえ、その仕事を行っていくには一人の経営者としての知識や経験、特に人間性についてもその大切さが書かれている。この辺りは深く共感でき仕事の種類にかかわらず必要となるべき項目のように思う。
餅は餅屋という言葉があるが100万払って1000万利益があがることについて、その100万をケチろうとする人がいるがその考えではいつまで経っても今のままなのだろうと思う。経営者自身、変わる勇気が必要。
目次
第一章:経営コンサルティングの誕生
第二章:なぜ、コンサルティングが必要なのか?
第三章:コンサルタントは、生半可な能力では務まらないー求められるスキルとマインド
第四章:コンサルタントは「プロフェッショナル」であるーその仕事の流儀と覚悟
第五章:コンサルティング・ファームを使いこなせる企業が勝つ
終章:これからのコンサルティング~コンサルティングを越えて~