社長になっていい人、ダメな人/丸山学
2017/09/04
行政書士である著者の目から見た社長としての素質というか心意気というか能力として、いい人、ダメな人を区別するという斬新な本。
ざっくりダメな人と言うのは想像がつく気がする。ダメな理由は探せばたくさん見つかるが本当にそれができてないなら社長やめないと周りにご迷惑です。というレベルのものもある。
例えば、部下にある程度の権限を与えるのは部下のモチベーション的にも教育的にも良い事だが丸投げではいけない。この違いが判らずにやっていれば部下からの信用もなくなり悪態つかれれば社内の雰囲気が悪くなり業績が・・・まさに負のスパイラル。
数字の面からも一歩先を見越して作戦を立て、決断して部下に指示をだす。もちろんどんな立派な社長であっても全てを100%見通す事などできない。自分の作戦と違った時にいかに早く次の路線へ進めるか?柔軟な創造力と素早い決断。
なんか昔、時計のおもちゃが線路のパズル上を動き回るおもちゃがあったがまさにあんな感じ。
社長は見栄を張ってはいけない。社長のために会社があるわけではない。
数字も読めず、人の気持ちも読めずなら即刻社長引退をお勧めする。
この本の締めくくりに「社長も免許制にしたらいいのに」という笑い話がある。社長は何かにだけ秀でた職人ではいけない。すべてが60点だったとしてもバランスが必要。だから常にすべてが100点になるように勉強を続けるのだ。
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本書もくじ
第一章:社長になる前から選別は始まっている!?
第二章:こんな社長では利益はでない!
第三章:こんな社長が会社に危機を招く
第四章:事業を拡大できない社長
第五章:やっぱり社長になってはいけない人