小さなことからコツコツと。幼いころから勉強や習い事、あらゆることに言われ続けてきた言葉のように思います。
下記は有名な宮本武蔵の兵法「五輪書-地の巻-」からの一文です。
【原文】 三十路を越えて跡をおもひ見るに、兵法至極して勝つにはあらず、おのづから道の器用ありて、天理を離れざるが故か、又は他流の兵法、不足なる所にや。その後猶も深き道理を得んと、朝鍛夕錬して見れば、おのづから兵法の道にあふこと、我五十歳のころなり。それより以来は、尋ね入るべき道なくして、光陰をおくる。
何言ってるか全然わからない( ゚Д゚)
ってなことで日本語が難しいので(汗)moromoroでもわかりやすいように書いてみると
「自分が過去に勝ち続けてきた理由は、自分が兵法を極めていたからじゃなくて生まれつき天才で自然の理にかなっていたからか相手の兵法に欠陥があったからじゃないか?って30歳の頃思った。
そこで朝夕に鍛錬を積み重ね続けたら50歳で自然の働きが兵法の神髄に的を得た。
小さな出来事、訓練を続け知識・経験の積み重ねを順序良く行うことが大事な事で早くに出来上がるという事を願ってはいけないという戒めなんです。
これを現代のビジネスにあてはめてみると、独立して仕事をするなんて言うことはまさにこれにあてはまる事。脱サラからの独立なのか?学生からの起業なのか?経緯は人それぞれでしょうけれど独立後の仕事は大雑把ではなく細かな人や物の動き方、操作の仕方、それらがまとまった上での全体的なオペレーションとマネージメントになります。
今はネット上で様々な知識を得ることが出来ます。こういうことを知識として得、経験として修行し資金を貯め、晴れてリーダーとしてのスタートが得られたことになります。
なんらかの理由で潤沢な資金を持っていると、本質の部分である知識や経験の多くをお金で解決できることがあります。経営をしていく上での「資質」なるもの以外は。全てお金で解決をし早々に資質を得たかのように振る舞っても実質が伴わない薄っぺらさは相手に伝わってしまいます。
これは一つの考え方であり、もちろん絶対的なことではないと思います。逆に努力したから、苦労したから良いっていうものでもないというのが今の時代。
一昔前であれば寿司職人になるには皿洗いから始まって、仕込みで何年、〇〇で何年と修行をし握れるようになるころには良いお歳を迎えているというのが常識でした。
しかし今はいかに早く「握れる職人」を育てられるか?に注力が注がれており、海外からの研修生などもたくさん寿司職人として独立しています。
先の話のように環境的に十分なお金があり事業を興すために苦労して貯金をする必要がない恵まれた人もいます。お金そのものがなくても信用により借り入れができるかも知れません。お金が十分にあれば足りない経験、知識はそれらを持っている専門の人を雇うことでよりスピーディーに事がすすめられます。
専門家への依頼は何も高額なものばかりではなく、ちょっとしたものでもその道のプロに依頼をすればよりクオリティの高いものが出来ます。自分でもできなくはないけれどやるには時間がかかるという場合には予算と相談しながら下記のようなクラウドソーシングを利用すると良いでしょう。
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これらのアウトソーシングはあくまで技術的な部分を補うものであり、経営者、リーダーとしての人間的な資質はお金では買うことが出来ません。自ら様々な苦労をして(本人が自覚している、していないにかかわらず)作り上げた組織ではトップの人柄からその経験の重さがにじみ出ていることが多いように感じます。
人間味:これは何かで測られるものではなく経験・知識・コミュニケーション力などをトータルした人間力の差なのではないでしょうか?繰り返しになりますが何も苦労をすればよいというわけではありません。小さな壁を乗り越えるためにどれだけ頭を使ったか?自分の信念は何なのか?そして目標に向かって目の前の小さな一つ一つの経験の積み重ねが人間力となり現れているのではないでしょうか。
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