欲の全てがいけないんじゃない！
お金に目がくらんで・・・身近に覚えがなくともこれが原因で最悪な結果を導いてしまった事件がテレビで報道されることは見聞きしたことがあるのではないでしょうか？
偉くなりたい！この欲を満たすために実力なしに形だけ「偉くなった風」に装う。昔から身分相応という言葉があるように実力といで立ちにはある程度の相関があることでまるく収まっているように思います。
今は1円で株式会社が設立できる時代。誰でも「社長」になる事はできます。社長の名刺もインターネットですぐに作れます。それを持って人に会えば「社長！」と呼ばれます。
本来、設立した会社で利益を上げる仕組みを作り、儲かる流れを考え、実行して従業員にお給料を支払う。もちろん自分の報酬ももらって会社に利益を残す。従業員の感情を含めたマネージメントができ滞りなく日々の運営が行われていく。これができてやっとこ「社長の役割」を果たした！ですよね。
もろもろにも社長失格な時代がありました。
周りから社長って認められたい気持ちが先走っていたからという理由ではなかったけど、単純に実力と経験が足りなかったんです。
上記のような社長としての役割を達成するために毎日毎日仕組みを考え、新しい事をやってみて、最終的に自分の中で「これで良し！」と思える仕事が徐々にできるようになっていきました。
突然ですが、仏教の世界では財欲・権威欲・邪欲など多くの人間が持つ「いけない」とされる欲がある。という考え方があります。
でも一般的に出家信者でもない限り全ての欲を捨ててなんて生活はできません。「お金持ちになりたい！」という欲を気持ちのエネルギーにして会社を立ち上げたり事業をすすめて行く事はむしろ良い事だと思います。
もちろんその後お金だけのために仕事をやってしまってはダメで、仏教での教えもこのようにお金が目的になってしまい他の事がおろそかになるような稼ぎ方について良くないという風にとらえるべきなのではないかな？と。
お金の価値のとらえ方ひとつで同じ金額でも使う側の気持ちが変われば価値も変わる気がします。とても日常的な一例でいうと、食材のお買いもの一つとっても、あっちのスーパーはこっちより安かった！などと10円でも安いお店、商品を探してやりくりしています。
そのくせバーゲンにいってそんなに必要ではないようなものに数千円、数万円だしてしまったり・・・
お金を貯めていくのにはお金の知識が必要だと思います。もちろんたくさん稼ぐ努力をするのは大切な事。努力もせずに運だけで稼いでいける人はほぼ皆無でしょう。
たくさん稼ぐと言っても誰もが1日24時間しかないわけですからいかに効率よく、自分にはどのような仕事ができるのか？本業と同時に副業で何をするのか？など頑張りようは人それぞれです。
まずは節約。先ほどの例じゃありませんが10円のやりくりに時間を取られ1度のバーゲンで数千円の不要なものを購入するのはNGです。金額だけにこだわれば！ですけれど。気持ちの持ちようとして普段せっせと節約しているのだからバーゲンのときくらい気持ちよく買い物をしたい！という目的であれば必ずしもNGではないかも知れません。
買い物に関しては「欲しいもの」と「必要なもの」を区別して考えていないとこれと似たような事をやってしましますね。
あともう一つは安いから買う！っていうのもダメです！
どうしても「お得」であって今しか買えない！と思うと手を出しがちです。そりゃぁ売る方も色々考えてますから（苦笑）安いから買うのではなく必要だから買う。←ここを意識するだけでも無駄遣いは減ります！日常の支出を考えてみましょう。
ダラダラと口座から引かれているスマホ回線代、インターネット回線、電気やガスもアイデア一つで割安になりますよね？
あと、一番考えるのがめんどくさい上に人生通すと莫大な金額になっている”生命保険”をはじめとした各種保険料！！これは、もろもろも考えるのが面倒でしたが知人に保険屋さんではなくて様々な保険を比較してその人の人生の段階（ライフステージ）にあった保険を提案したり、現在入っている保険に無駄な保証がないか？ここの保証は足りないのではないか？などを相談してくれるファイナンシャルプランナーがいたので聞いてみました。
一度プロに相談すると驚愕の事実を突きつけられることもあります（涙）数年後に同じリターンがある生命保険なのに保険料がずいぶん違うことで差し引き金額にこんなに差が出ちゃうの？っていう数字が出ました。これ、高いほうの保険にわけもわからず加入してたら・・・ぞっとしました。保険って良くわからないから知り合いとかから案内されて入っちゃうんですよね。もろもろは新規の保険の比較をお願いしたのですが、3か所の見積もりを同条件で比較し、出してもらって結局入りませんでした（ゴメンよ知人！）
さて、話がズレましたが食べ物なんかは安いからと大量に購入してしまうと結局毎度古いものを口にすることになります。
これは本当に安い買い物でしょうか？
学生の一人暮らしのように生活のクオリティを下げてでも経済的になんとか節約していきたい！という人はそれでよいと思いますが、結果健康を損なっては意味がありません（まぁちょっと古いの食べたくらいで病気にはなりませんけど）。学生時代は何かを犠牲にして必要なところにお金や時間をかけるという経験も大事ですけれどね！
少し日常から離れますが会社をやっていれば入って来たお金を守ることはとても重要なこと。自分がお金について詳しいのでなければ税理士さんや会計士さんに相談してでも。どこにでもその道のプロというのはいます。
税金のプロ（＝税理士）に報酬3万円払えば支払うべき税金が10万円得する！というケースがあった時、多くの人がその税理士への報酬3万円を払いたがりません（苦笑）。自分で何とかしてその3万も浮かしたい！と思うんです。しかし、どう考えてもその行程を勉強する時間と手続きの手間を考えたらプロに頼んだ方が◎です！手続きは結構煩雑で税金の還付などはプロにお願いしたほうが確実です。必要事項をしっかり満たさないとダメなんです！
税金を取りに来る人と奥さん（彼女）はちゃんと満足させないともっていかれますm(_ _)m
そして手に入った（余分な？）お金は投資しましょう。投資といっても株を買えとか不動産をとかいうことに限りません。より自分が大きな仕事ができるように、より効率的にできるように知識を増やしたり経験を増やしたり、いわゆる自己投資です。この投資への還元率は100%ですよ！！
そして最後はお金を使う意味を考えお金の流れを作っていく事。これが経済の循環に参加しているという事だと思います。
お金の話ばかりになってしまいましたが、この記事は「欲」についてです。（笑）
お金の他にもう一つ仏教で良くないとされる欲は地位を得る事への欲＝権威欲です。業種によって社長、教授、監督・・・様々な地位があります。また一流企業、一流大学などの看板を背負いたいというのも一つの欲でしょうか。
もちろん良い学校・会社へ入り出世をしたいわけで、このような立場になりたい！という気持ちを奮い立たせて試験に臨むこと、仕事に臨むことはとても素晴らしい事です。ただ、地位というのはあくまでも周りからの評価の結果として与えられるものです。
高い地位を得ると周りの方たちがとても良くしてくれます、とても気を使ってくれます。それに甘んじていい気になっていると気づいたら自分一人間抜けな姿になっています。見栄を張り、意地を張りプライドというホコリ（埃）をまとってしまった結果です。
有名な物語「裸の王様」ですね？
高い地位を得たからこそ周りにはこれまで以上に気を使う必要も出てきます。自分のひと言が周辺に大きな影響を与える可能性があるからです。地位を得ると同時に人間性もあげていかないとバランスが悪い。周りへ気遣いができるということ、それはこれまでの自分の実績を評価してくれた人たちへのお返しでもあるのではないでしょうか。
「欲」というのは何かを始める時の気持ちの源、きっかけとしてのエネルギーであればとても効果が高いと思います。そして求めているものが手に入りつつある時、手に入ったもの（お金や地位）と欲とのバランスをとっていかないと結果として悪い状況に陥ってしまいますね。
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