会社、バイト先や部活などのリーダーだったり凄い技術や知識に長けていたりして尊敬できるなぁ~って感じる人が皆さんの周りにもいらっしゃると思います。自分もそういう人と同じようになりたい!という目標にできるような人を大切にする気持ちは良い事だと思うし、目標にできる人がいる環境に自分が居られるのはとても恵まれた事だと思います。
資産運用の勉強をしようと株のセミナーに行く、不動産投資をしようと不動産投資セミナーに行く、様々なジャンルのセミナーが世の中では行われています。本当に素晴らしい知識と経験、人格を持ち合わせた講師もいればまったくとんちんかんな話をしながらも多くの人の前で話すことが気持ちよさそうなどうしょうもない講師もいます。
はじめはそのことについて学ぼうという意識で向かうので先生:生徒という関係を無意識に作っていってしまいますが、思いのほか自分のほうが良く知っていた!なんて言う事もあるはずです。しかし、多くの人がセミナーに参加する以前にホームページや口コミなどでこの先生はスゴイ!と洗脳された状態でセミナーに出向くので参加時にはもはやスターにあった気分です。
どんなことでもそうですが、そのような尊敬できる人への気持ちも度が過ぎてしまい、しかも集団として参加者皆で講師を崇めるような状態になってしまうと自分での判断基準ができずまるっきりその人の言うことが正しいと思い込んでしまうようになります。
この先生が言うんだから正しい!まるで自分を納得させるかのように。そしてその輪がコミュニティーの中に広がってくると”集団浅慮(集団思考)”が起こります。集団浅慮が起こると自分たち仲間を過大評価しコミュニティー外に対して偏見をもち、自分の意見がコミュニティーでの明白な合意から外れていないかを自ら検閲する行為や、自分の意見の決定が多数派の見解と一致するよう留意するようになります。
こうなると周りから説得されても私たちは正しく周りは間違え!と考えるようになり自分自身でしっかりとした判断ができなくなります。
本当にその講師の先生は一般的な倫理観の中で正しい事を言っていますか?
この効果は講師に権威ある資格(医師・弁護士など)がある場合や立派な経緯(一流大学を卒業した、大手企業での経験があるなど)があるとより確実で高い効果を示します。(悪用厳禁です)
また、あまりにそのコミュニティー内での団結力が強すぎると、その一回り外周にいる人からすると非常に居心地が悪い環境をつくりあげてしまっている事があります(苦笑)
せっかくのリーダーシップがいつの間にか小さな教祖になってしまいただただ教祖を持ち上げ誉め崇める。外野からはえっ!?なんでそこまで?的な存在になってしまうんです。
moromoroがいつも感じるのはテレビを見ていていわゆる「大御所」に対して気遣う下っ端のタレントの態度。あぁ~もうその大御所が出ている番組見たくないです!ってなります。だってずっと周りのタレントが気遣ってるのわかるしその時点で次のコメントや対応も想像がついちゃうから面白くない。
目上の人だったり礼儀という範囲で失礼のない態度をとる事はとても大事な事だし良い事だと思っていますが、それも一方向だけを向いているんじゃなくて全体からみて今どういう状況なのか?を判断してその時々の対応にする必要があるのではないでしょうか?
タレントさんたちも控室に戻ったら媚びうるごとく好きなだけヘコヘコしたらよいけれどオンエアー中は大御所よりも視聴者に気を配っていただきたい(笑)そのテレビが気を配るのはスポンサーであり広告を見る視聴者の気分を害しては意味がない。
さて、テレビ番組への苦情はこれくらいにして実生活でも似たような場面というのはあります。 業種関係なく自己啓発系セミナー、各種業界での成功者(?)のセミナー(●●での成功法教えます!的な)なんかで良く見かける光景です。
セミナーでお話しする講師はそれなりの業績を持って自身もたっぷり。皆様に伝授いたしましょう~ってなことでセミナーで色々貴重な体験談ややり方などのお話をしていますが、少し有名になってくるともはやその先生のファン的な存在が出てきます。
セミナーの本質的な部分を学びに来るというよりもその先生に会いに来る事が目的になってしまっているかのような。そして先生の一言一句に「うんうん」とうなずき、おっしゃる通りです~~っと拍手喝采!みたいな。もう先生のいう事はすべて素晴らしい!私、一生ついていきます!
もしもこのようなファンで囲まれた中であなた(←一周外側の人)がこの先生から教えてもらおうと勉強しにセミナーに参加した時、どのように感じるでしょうか?
中には私もこのメンバーの一人になりたい!と思う方もいるかも知れません、またある人は怪しい感じがするな?と思う方もいるかも知れません。
このネガティブな方の雰囲気を作るのは私はセミナーの先生の素質(人間性)、テレビで言えば大御所の素質(人間性)によりけりなんじゃないか?と思っています。
どんなに有名になっても平坦に公平に人と接している先生には、先生自身にこのような雰囲気をつくる要素が少なく感じます(実際はどうしてもファンになりたい人によってある程度の囲い感は生まれてくるものですが)
逆に周りのみなさんから先生!先生!って言われて気持ちよくなっちゃって自分の周りにいる人達は自分のいう事を聞くものだなんてなっちゃうと、先生の鼻は伸びっぱなし。その鼻のせいで先生も周りが見えなくなってしまっています。そして一回り外側にいる人達からはおかしな目で見られる事になるんです。
これは先生そのものの人間性に大きく委ねられますね。ヒーローになりたいだけの自己中な先生はどこまでも突っ走っていきますから。このような先生、リーダーは自分自身を客観的にみることができていません。人から褒めてもらい認めてもらえることは誰にとっても気持ちの良いものですが、いわゆる「天狗」様になってしまってはせっかくの実績も台無しです。
だいたいそこまでの(ネガティブネットワークな)規模にまでなるとその先生のそばにいて何かしらのメリット、利益があるような人たちが近場を固め始めます。そのような人たちは先生にとってもそんなにメリットがない連中だけが残っているのではないでしょうか?もちろん本人はそこを客観視できる目がないので気づく事もないでしょうけれど。。。
もし、自分がなんかしらのリーダーにならなければいけない立場の場合、このような状況にならないように注意をしなければなりません。会社の一グループでこのようなネガティブグループを作ってしまえば〇〇派というような派閥ができ、周りとの協調性が失われ後輩たちの間では君は誰派?なんて事になってしまいます。
本来同じ会社にいるのですから争う相手は社内ではなく同業他社なはずです。にもかかわらず社内で争っていては元も子もありませんよね? 良きリーダーに巡り合うためにはこの手の神様仏様誰様?リーダーを見抜いてつかず離れずの関係を持てる目を持たないといけませんね!そのようなリーダーからは技術や経験だけ学び人間性は別の人から学ぶべきと思います。おつきあいはほどほどにして。。。
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