組織にいる使えないリーダーについて、どのように接していけば良いのでしょうか?今回の記事は部下目線でその対応方法についてお話したいと思います。
目次
あなたの周りにいる使えないリーダー【仕切りたい編】
リーダーというのは自らが率いるセクション、グループの”仕事”を管理し組織が求める方向へ導いていく仕事を任された人です。
そもそも組織作り自体が形骸化している場合はリーダーの決定も資質を十分に評価されておらず使えないリーダーとされている人自身も使えない組織に操られている可能性があります。⇒これ実はリーダーにされた方も可哀想。
例えばこの記事を読みながら思い描いているあなたのリーダー。立場的な責任からなのか?自分の判断なのか?一体何を管理したいんだろう?結局何がしたいの?と思うことはありませんか?
あぁ~しろ、こ~しろって指示するけれど、現場の柔軟性を減らされると困るんですけど・・・。
自分の持ち場があるとどうしてもその場というか空間というかを自分の支配下に置きたいという気持ちが芽生えてくる人がいます。リーダーシップを取りたい!リーダーとしてしっかりやっていかなければいけない!という気持ちから自然と生まれてくる事も大いにあるでしょう。
あれはダメ、これもダメ!とにかく注意し束縛しグループを統制している”つもり”になっている使えないリーダー。実は心の無意識に「自分がやりたいようにやりたいだけ」があり自分だけが満足している状態に陥っています。
本人はやりたいようにやりたいだけなんだなんてこれっぽっちも思ってもいないかも知れません。いや、ほとんどのこのタイプの人はメタ認知力に欠けているので自分がやりたいようにやっているという自覚はないんだと思います。
好き放題やっていてもチームのメンバーが優秀で運よく現場をまとめ上げられている場合はまだ良いでしょう。しかし結果としてその方向が間違っている(=会社の求めている方向と異なる)と部下にとっては大変迷惑です(苦笑)
そりゃそうです。何隻もの船で同じゴールを目指しているのに自分たちの船だけ他に行ってしまってるわけですから。
そしてあれもダメこれもダメって言われているうちにその下で働いている人の気持ちはどんどん疲弊していきます。部下は自ら動くことを止め指示されたことしかできなくなるし良い事は一つもありません。
さらに最悪なのはリーダーが自分のエゴで支配しているということが部下に伝わってしまっている場合。
仕事場なのになんでアンタに付き合わなきゃなんだよっ!
部下の本音です。
あなたの周りにいる使えないリーダー【無責任放置編】
使えないリーダーのもうひとパターンは無責任放置タイプ。
特に意見があるわけでもなく部下から言われれば二つ返事で”はい、はい、いいよ~~”って。これはどうしたらよいですか?と問いかけても”ん~うまいことやっといてもらったらそれで~~”なんて(笑)
もはやリーダーの意味なし!
部下からすれば全くをもって頼りにならない。しかし上司であることも事実。もう生き地獄ですよね。
さて、年功序列でからか上司に媚を売ってリーダーになってしまったのか経緯は別としてこんな使えないリーダーのもとで働いている部下の皆さんは日々ストレス満タンでしょう。毎日の会社生活どうしたらよいの?moromoroの考えを答えます。
まずはしっかり観察しよう
リーダー自身は一生懸命やっているつもりなのかも知れないけれど部下視点で俯瞰的にみた時にそれって本当に大事ですか?必要ですか?と考えてみる。
どうしても目の前に”おかしな”上司がいると感情的になってしまいイラッとしてしまうかも知れません。しかしここで大切なのは平静な気持ちで判断する事です。
・会社が求めている目標・結果に対してこのリーダーの意見はもっともなのか?
・もっと良いやり方はないだろうか?
・リーダーに対して意見を述べたらどうなるだろうか?
・この使えないリーダーの言うとおりに行動をしていった時どのような結果が想定されるのか?
ここまではあなたによる使えないリーダーの観察結果と心の中での分析です。
ここから先は分析した結果、この環境で自分はどうするのが良いのか?です。
リーダーの考え方と自分の環境から今後について考える
会社という組織に属しているとなんでも間でも自分の思うように変える事は不可能です。ある程度は会社の方針やルールに従って会社全体で功績をあげていかなければいけません。
良く言われるのが上司は部下を選ぶことはできず、部下も上司を選ぶことが出来ない。これはその通りだと思います。
自分のいるグループだけではなく関係するグループ、部署が他にもあるかも知れません。このままここで働き続けていれば自分が5年後、10年後どのようなポジションになるのか?予想がつく場合もあれば突然の変化により想像もしなかった場所にいることがこれまでの歴史から予測できるかも知れません。
いずれにせよ社内での出世ルートを変えていける可能性は大きくはないでしょう。環境は変えづらいと思うので部下としてできることは
・使えないリーダーに対して意見を言ってリーダーを育ててみる
・使えないリーダーに意見何ぞするもんなら関係部署含めいざこざが起きるのでこのまま我慢する
・将来が見えないのでこっそり転職活動をする。
・転職するほどでもないが会社での力を抜きたいので副業をする。
要するに会社に残るか残らないか?残るならどうするか?残らないならどうするか?です。
そんなことはじめから分かってる~~っ!
と、叫びたくもなるでしょうけれどほかに答えがありますか?あなたの求めている答えは
しっかりとリードしてくれる立派なリーダーが来てくれる。
もしくは立派なリーダーのもとに配置換えしてくれる。
ではないでしょうか?
組織の中にいてそれは無理です。なぜなら同じように考えている人が他にもたくさんおり全員の希望を叶えることはできないですから。
本来管理者(特に中間)に与えられている使命はもちろんその管理下の部署なりグループなりがしっかりと機能して大元の組織(会社)の力となって貢献できていることです。
だからそれぞれのリーダーが一度大元の組織というところから自分のいるグループを見るという俯瞰的な見方が必要になってきます。大元の組織が求めている方向に対して自分たちのグループがどのようにまとまっていけば良いか?自分の立ち位置を知るという感じです。
方向を間違っている使えないリーダーも上層部だけでなく部下からも認められたくて一生懸命やっています。ただ残念なことに向いている方向が違う。
でも上司にはアピールします
「わたし頑張ってます!!」
使えない上司がさらに上の上司に向かってこんなことを言っている姿を見たらどうでしょうか?置き去りにされた部下の風景が目に浮かびますね。
リーダーとして統率をとるために部下に行動の制限を与える必要がある場面ももちろんあります。組織の求めている方向ではないことへの行動については制限を与えてしかりです。そのためにある程度のルールを決めて同じ方向へ向かう仕組みを作らねばなりません。
リーダーによる統括というのはリーダー自身が気に入る・気に入らないで行うものではありません。あれもダメ、これもダメと無駄に束縛してるリーダー、あなたがダメです!
自分がとる行動の基準としてどのような社会人生活を送りたいか?もっと大きく言えば人生をどのような仕事と共に送りたいか?と言えるでしょう。基準をどこに置くかによって考える視点が変わります。会社にいることが前提であれば選択肢は狭まり煮詰まってしまうことも多いでしょう。実際に転職するかしないかは別として一度大きな視点で考えてみることをお勧めします。
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