金儲けは悪なのか!?~お金への執着~

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金儲けは悪いのか!?

労働に対しての報酬

子供のころからたくさん勉強し、いい学校に入っていい会社に就職する。これはその後いい稼ぎを得て安定した暮らしができるから・・・というのが少し前までの定説でした。いわゆる終身雇用を軸としたサラリーマン像です。

 

お金を稼ぎたい!お金持ちになりたい!と、日々頑張っている人はたくさんいるしお金を稼ぐことが活動力の源になるのであればそれは良い事です。みんな働いてたくさんお給料を貰えることが生活の上での一つのモチベーションとなっているのです。

 

ITバブルの時代にはIT社長を目指して独立し、たくさんの人が功績を残しました。その計画力、集中力、行動力は素晴らしいものだと思います。もちろんITだけでなく他の分野での活動も同じです。

ここで事業を行う上で仕事をすれば報酬としてお金がいただけます。事業を行うということは先に役務=達成すべき目標への役割があるわけでどんな分野でも大きな視点で見れば仕事に対する役割を果たした結果、対価として何にでも使える通貨としてお金をいただく。労働という対価に対しての報酬です。

報酬の差異

何をやっているのかわからない上司が自分よりも給料が高い!たいして働いていないくせに職歴が長いというだけで・・・古来より続く年功序列の組織ではこういった不満もたくさんあります。

組織をピラミッド型に考えれば頂上に近い所にいる人は、その仕事の役割はピラミッドの下層にいる人と同じ時間労働していたとしても、仕事の種類が違うことでより多くの人に影響を与えることができるから対価が高いといった考え方。

 

実質的に仕事ができているか否かは別として(苦笑)組織への影響力が大きいほど(同時に責任も大きくなる)与えられる報酬も大きくなります。  

 

金儲けは悪だ!と言われる原因

金儲けが悪とされる原因は事業において担当者の役務自体がお金を集めることになるケース。お金を取ることがメインになっているので与えるGIVEがない(もしくはおろそかになっている)。いわゆる「金儲け主義」というやつです。

 

これはお金を集めることが役務になってしまっており、誰にも良い影響をあたえておらず対価として見合っていないお金なのでバランスが悪い。それゆえ、その事業で失敗すると「お金に執着しすぎるとこうなるんだ!」なんて言われたりする。  

 

ここでお金に執着「しすぎる!」というところが大事で金儲けばっかりになることは良くないですよということです。

 

余談:一方できちんと立派なサービスを提供し、その対価として報酬をもらっている成功者に対して金儲け主義だなどと言う輩がいますが、そのサービスによって多くの満足を得ている結果であるのでこのケースは筋違い。単なるひがみですよね。多くの成功者が語ります「お金は後からついてくる」成功半ばの人たちにとっては半信半疑に捉えられることも多いですが本質をついているのでしょう。

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お金を稼ぐという事は雇われてお給料を貰うにせよ、事業を行い報酬を得るにせよ活動の原動力にもなるわけですからお金を儲けたい=悪ではないわけです。

 

金儲けは悪という考え方は日本人に多いと言われています。

 

飲食店で働く経験を持つ人達と話をしていて幾度も聞いた話ですが、レストラン・居酒屋などでおもてなしをしていて「高い飲み物、食べ物をお勧めするのはなんだかお客さんに悪い気がします。。。」と言うスタッフがいます。

 

スタッフがお勧めを躊躇しているその飲み物や食べ物が高いか安いかは材料だけでなく、お店の造りや、サービススタッフの質、色々な価値が合わさって値段がついているわけで結局のところ高いのか?安いのか?という評価はお客さんが決めることなんだと思います。

 

千円でベロベロになるまで飲めるという意味で「千ベロ」と呼ばれるお店が流行りましたがそのようなお店で何万もするワインをおいているお店はそんなにないはずです。そのお店にそぐう範囲でその時々のお客さんの状況を見ながらここが一番楽しんでもらえるという点を見つけて提案するのがサービスの役割です。ビールケースを逆さまにした椅子で飲むのも風情あってよいではないですか!

 

その場、このタイミングで提供するものが今は和牛ステーキじゃなく枝豆なんだぁ~と思ったらそれが一番良いわけです。同じような考えで店長やオーナーが商品の価格設定をする時に「これは儲け過ぎかな・・・」と思っちゃうのも同じ。確かに儲け過ぎ(度を越えてボッタクリ!)は良くないですがお出しする料理・飲み物に自分のお店の価値やサービスに見合った価格をいただくのは当然のこと。お料理であればコックさんの仕込み作業から知識・経験全てが込みの価格です。

 

ここでお金を儲けることは悪だの考えが入って来ると経営も苦しくなります。仕事をするのであればそれに見合った妥当な対価をいただくのは決して悪ではありません。お金に執着するあまり人柄が変わってしまう人もいます。

 

お金への執着

「お金は汚い」とか悪だとかという思いはお金に対する執着なんでしょう。事業なりなんなり仕事をするときは果たすべき目的があるわけです。〇〇を成し遂げようという目標が。そこには多少なりとも資金が必要であり雇われて働く人にとっては労働に対する対価としての報酬=お金が働く事への原動力の一つになる。だから〇〇を成し遂げるためにはその原動力としてのお金が必要。

あくまでも目的は〇〇を成し遂げること。だからそのために必要な原動力を投入して目的を達成する。ここでお金に執着しすぎると本来の目的を見失い事業そのものもうまくいかなくなります。

 

ケチもお金への執着!?

節約とケチ。境目はどのように定義するのか難しいところと思います。

お店の経営など事業においては必要なところには必要なだけお金を投入しないとあらゆるところで潤滑に回らなくなるといったことが起きます。

 

原価を下げ、広告費を下げ、人件費を下げ、、、の結果売り上げも下げ、頭を下げてさようなら。となる。  

この節約を超えたケチに相当するお金への執着は事業の結果だけではなく接する多くの人への印象をも悪くしてしまいます。

人件費無料のボランティア

こんな記事がありました。 ボランティア 何かを成し遂げようとすればほとんどの場合人の労力と共に資金が必要です。これは慈善事業だ!これはボランティアだ!といっても活動には何かしらの資金が必要です。

 

ボランティアだから。。。我々は儲けるためにやってないから。。。といいつつ活動中の場所代、ご飯代何かとかかる経費や労力は参加者負担、それで出来上がった利益(これはお金だけに限りません、功績なども含め)は全て主催者が持ち去るというのはもはや詐欺行為です。

 

非営利団体はスタッフを無料で働かせているわけではありません。組織の形式上利益の分配ができないというだけです。お金、利益に執着するあまり一緒に働く仲間、サービスを与えるお客さんの事を考えられなくなってしまっては事業そのものが本末転倒です。人件費を節約するのであれば公平に仕組みを変えるなどの対応で行っていきたいものです。

 

何事も極端というのは良くないですね。過ぎたるは猶及ばざる如しです。どちらにもやりすぎない。真ん中を行くのが良いんですね。  

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